WORKS

中庭のシンボルツリーとともにある暮らし

敷地に対する建物のあり方や、住まいにおける内と外のつながりについて、アイデアが膨らむ建築事例です。
このお宅でまず気がつくのが、格子越しに見えるシンボルツリーのある中庭。一見すると閉鎖的な空間のように思えますが、建物内に入るとその中庭を取り囲むように設けられたリビング・ダイニングキッチンが最高の居心地を提供してくれる、開放的な空間が広がっていることに驚かされます。室内だけでなく、半屋外のデッキ、さらに中庭の空間をトータルに捉えることで、リビングの広さが何倍にも広がるような印象です。
また、家事の効率を考えて、中2階に洗濯機・干し場・衣類収納を集中させた使い勝手のよいレイアウトや、扉を設ずオープンなスタイルにしたキッチンの収納など、毎日をシンプルに楽しくする工夫がいっぱいのお宅です。

OUTLINE

建築地:
滋賀県草津市
構 造:
木造(在来工法)
敷地面積:
182.19m²
1F床面積:
61.71m²
2F床面積:
69.99m²
竣 工:
2014年12月

VOICE

この土地に建つ築30年の住宅にお住いであったH様。構造は鉄骨造でしっかりしており、劣化がひどいわけでもなかったので、積極的に新築は考えてはおられなかったそうです。ただ家づくりには以前から興味があったため、総合展示場などへ行ったりはされたそうですが「やはりこのままでいいか」という感じだったとか。

「そんなとき、以前から好きな建築家であった川畑昌弘先生(カワバタマサヒロ建築設計事務所)の設計相談会が近くであることを知り、出かけてみました」とのこと。あまり細かな要望はせず、イメージだけをお伝えしてプランを描いてもらったところ、「この家だったら建てたい!」と思うような提案があり、一気に建替えの方向で話が動き出されたそうです。大輪建設ともこの時が出会いでした。

子どもの時に緑に囲まれた開放感のある土地で過ごされた奥様は、「外からの視線を気にせずに、常にグリーンが眼に入るような暮らしがしたい」というのがご希望だったとか。実際に完成したお宅は、常にシンボルツリーのグリーンを目にしながら、外部の視線はさえぎられているため、カーテンをしなくても大丈夫なようになっています。
もうひとつのご要望が、閑静な住宅地に建つため「周辺を威圧しないような家にしたかったんです」。地域の景観や空気感を壊さないような控えめな存在感に気を配られたとのことです。

今回は、ご入居から1年半ほどを経過しての取材でした。お住まいの各所に置かれたインテリア小物など、隅々まで考え抜かれたようなお宅でしたが、「1階の子ども室はどのようしようか、まだまだ考え中なんです」と奥様。また、「新築のときはコストのこともあってクロス貼りにした壁を、将来はリフォームして塗り壁にしようとも考えています」ともおっしゃっていました。
中庭のシンボルツリーとともに、これからも成長を続けていかれるお宅です。
H様イメージ

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