WORKS

準和風の家

伝統的な日本家屋の住まいを厳密な仕様や規範に基づいて建てようとしても、用いる材料やその加工になどにおいて膨大な建築費となるため、多くの方が諦めざるをえません。日本家屋のたたずまいが徐々に減っていく理由の一つがここにあると考えます。
大輪建設は、これからも心落ち着く美しい町並みを残していくために、日本建築の空気感は残しつつも、現代の生活様式や使い勝手、そしてアフターメンテナンス性に優れたの住まいづくりを提案することで、合理的な和風建築の着地点を見出そうと考えています。その一つの解答が「準和風(『純』ではなく『準』です)」の家です。
構造も重量木骨(SE構法)を採用。接合部の強度に課題のある「ほぞ組み」などの伝統工法にこだわらないことで、格段に強い耐震性能を実現しています。

OUTLINE

建築地:
滋賀県大津市
構 造:
木造(SE構法)
敷地面積:
325.88m²
1F床面積:
138.46m²
2F床面積:
66.06m²
竣 工:
2013年11月

VOICE

築25年を経過した家から建て替えられたM様。
「とにかく住み心地にこだわりたかった」がご要望だったそうです。具体的には、
「部屋が細かく仕切られない、ワンフロアであること」と「食事、洗面・入浴、寝室の動線がスムーズであること」。基本的に1階ですべてが事足りるということが前提でした。

建て替えにあたっては、住宅総合展示場などにも足を運ばれたそうですが、「ハウスメーカーの企画型住宅はどうしても画一的なところがあって依頼する気持ちになれず、とはいえ、デザインを優先しすぎた家の住み心地もかなり不安がありましたし」とご主人。
そんな中、落ち着いた雰囲気でありながら個性的な家づくりをする大輪建設の家づくりを知り、ご依頼に到られたとのこと。

 この家のコンセプトは「準和風」だそうです。「純」ではなくて「準」、伝統的な日本建築の規範を厳密に踏襲するのではなく、日本建築のたたずまいの良さを再現しつつも、現代の建築の使い勝手の良さと、自然災害に対する十分な強度を組み込んだが建築であることが、基本となっているとのことです。
 なお、最初の提案はシンプルモダン系のデザインだったそうですが、「軒、庇がない家は、雨の多い日本の気候風土に合っていない」とM様は却下されそう。これは、以前に住まわれていた米国製の輸入住宅での生活経験からのものだったそうです。

以前にお住まいの輸入住宅について、「造りはラフだったけど、壁の厚さとかはしっかりしていた」とおっしゃるご主人は、リフォームも平行して検討されたそうですが、「寸法がすべてフィート単位なので、日本の建材の規格が合わなかったんです」とのこと。そのようなことを経て建て替えに到られたという裏話もあるM様邸、いまでは街にもしっくりと馴染み、隣にお住いのお孫さんや愛犬と過ごす、ゆったりした空気が流れる毎日となっています。

※写真はお隣にお住まいのお孫さん

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